長野県須坂市の須坂駅近くに、カフェ空間を備えたスイーツ専門店「JULIAN(ジュリアン)」が2024年3月29日(金)オープン。
地元で長年愛された町のパン屋「ジュリアン」の跡地で店名を継承したスイーツのカフェ&ショップです。継続的な福祉の場の可能性を広げながら、同時に須坂駅周辺の活性化にも役立ちたいと、素材にこだわった見た目にもかわいいスイーツを提供。
看板商品は、パティシエのレシピで作られるフランボワーズや抹茶など5種類の「クリームチーズサンド」と、カカオを楽しめる濃厚でなめらかな「生チョコレートサンド」。さらに、毎日焼き上げる風味豊かな発酵バターを使ったスコーンもテイクアウトやカフェで楽しむことができます。
〈 Index 〉
▶パン屋「ジュリアン」からcafe&shop「ジュリアン」へ
▶cafe&shop「ジュリアン」とこだわりスイーツ
▶駐車場の場所
▶お店のデータとMAP
運営するのは、障害のある方の就労支援・生活支援などの福祉サービスをおこなっている団体「特定非営利活動法人 信州能力開発ネットワーク」。須坂市で5つの障がい福祉サービスを展開するほか、自社農園で有機野菜の生産と販売も行っている団体です。(https://www.sadn.jp/)
画像右は「特定非営利活動法人 信州能力開発ネットワーク」理事長の小森広樹さん、画像右から3人目が「JULIAN」店長の伊藤佳奈さん。
須坂市で30年以上に渡り愛され、2022年に閉店したパン屋さん「ジュリアン」の歴史を繋いでいきたいと、同じ場所で店名を継承し、新たなスイーツのカフェ&ショップ「ジュリアン」として2024年にオープン。
きっかけは、同事務所の職員が隣接していたパン屋「ジュリアン」をよく利用していたことでした。2022年9月に当時のオーナーから店を閉じることを知らされ、「地域で愛された店を存続したい」と考えた結果、同年11月には開業を決意。
同時に「自分たちが障害のある方の就労支援を行っていたこともあり、利用者さんの働く場の可能性を広げたいと思った」と理事長の小森さん。利用者さんの働く場として自社農園で野菜の有機栽培も行っている同社。「そこで栽培した農産物を用いたメニュー開発もしていきたいですね」と、スイーツとカフェと農園を通じて、新たな福祉と地域のつながりを広げる挑戦が続きます。
パン屋「ジュリアン」店名は、当時のオーナーによると、奥さまが花の名前「プリメラ・ジュリアン」から名付けたのだそう。「ジュリアン」の新たな歴史が幕開けです。
◆cafe&shop「ジュリアン」
こだわりスイーツ
開業時のスイーツは「クリームチーズサンド」とカカオで食べ比べが楽しめる「生チョコレートサンド」と、発酵バターを使ったスコーンを4~5種類。
いずれも店長の伊藤さんが、須坂などでフリーパティシエールとして活躍する宮下智衣さんのスイーツに感動し、レシピ監修を依頼。2023年秋から商品開発・試作を繰り返し完成したこだわりのおやつです。
「クリームチーズサンド」410円~430円
北海道産のバターとクリームチーズなどを用いた甘さ控えめの濃厚なクリームチーズを、長野県産小麦粉や粉糖などを使い短時間で焼き上げる、サクほろ食感のサブレでサンド。開業時のフレーバーは5種類。バランスを考え、試作を繰り返しこだわったという絶妙な軽さのサブレだけでも美味しいんです。
「フランボワース」は、やさしいフランボワーズのクリームチーズとサクほろ食感のサブレとの絶妙な食感と味わいを楽しみつつ、中央の甘酸っぱいフランボワーズソースが美味しさのアクセントとなり、食べ飽きさせない味わい♪サイズも大きめです。
「キャラメルグラノーラ」
なめらかなキャラメル風味のクリームチーズに砕いたグラノーラを混ぜ込み、中央に手づくりのキャラメールソースが入っています。サブレと練り込まれたグラノーラのザクザクとした食感が絶妙なのですが、食べ進めるとほんのり優しい苦みのあるキャラメルソースが合流し、さらなる美味しさに!
ほかにも、ブルーベリーを粒ごと加えた「ブルーベリー」、高級抹茶を使い上品な香りと旨味を引き出したほろ苦の「抹茶」、レモンを加えたシンプルな「プレーン」がそろいます。
「生チョコレートサンド」各350円
カカオ含有量で味と舌触りなどが異なる35%・40%・56%の3種類を用意。ベルギー産カカオと北海道産生クリームでつくるなめらかな生チョコレートを、サクほろ食感のビターなショコラサブレでサンドしたリッチな味わい。
カカオ含有量が少ないほど、ねっとりと口溶けがなめらかでミルク感が強いのが特徴。35%はミルキーな生チョコレートとビターなショコラサブレの相性が抜群。56%はカカオの風味をストレートに感じられ、甘いものが苦手な方にもおすすめのビター感。40%もカカオ風味を楽しめます。ぜひ食べ比べも楽しんでみてくださいね。(画像は35%と40%)
「発酵バターのスコーン」250円~
長野県産小麦粉や小布施町の「オブセ牛乳」、北海道産バターなどを使い、毎日焼き上げるスコーンは、表面はサクッ、中はしっとりと軽い食感。サイズ感も大きめです。
シンプルな「プレーン」、大小のチョコチップを加えた「チョコチャンク」と同じくクラベリーを練り込んだ「クランベリー」、さらに生地にココアを加えほろ苦く仕上げた「ダブルチョコ」、生地に抹茶を加えしっかりと抹茶の風味を引き出した「抹茶」の中から、4~5種類が店頭に並びます。
取材では「プレーン」をいただきました。カフェでは温めて提供♪
はじめにミルクの甘い香りがふわっと感じられ、小麦とバターの風味が広がる優しい甘さ。食感が軽いので、そのままで十分美味しいですよ。
ドリンクはテイクアウト可能。開業時はコーヒー(HOT/ICE)とジュースを用意。今後は、ラテメニューや抹茶オレなども登場する予定とのことなので、Instagramでチェックしてくださいね。
※画像の「生チョコレートサンド」はカカオ56%
(左から)スタッフの下原朝広さん、小林まどかさん、店長の伊藤佳奈さん
「落ち着いた雰囲気の店内で、おいしい焼き菓子とコーヒーを楽しんでいただきたいです。テイクアウトでも、ぜひご家族やご友人との時間、そして、おひとり時間のお供としてご利用いただけると嬉しいです。
働くスタッフにはお客様が喜んでくださっている姿を見ることで地域社会とのつながりの重要性と、自分自身がお客様のお役に立てているということを実感して欲しいと思っています」と店長の伊藤さん。
カフェは、ショップ同様に、まずはカウンターでオーダーをするスタイル。
カフェ空間。「いずれはカフェ専用メニューも提供したい」と伊藤さん。
1人でもふらっと立ち寄りやすいカウンター席。
◆駐車場
お店は、画像奥の高層建物「須坂ハイランド」の1F。
駐車場は「須坂ハイランド」共有駐車場の〈P5〉〈P2〉。
※画像手前〈P2〉は、車が近づくと赤白のバーが上がるので、ゆっくりと近づいてくださいね。
※〈P2〉は出庫時に必要な駐車券をお店でもらってください
国道403号線沿い。須坂長野東IC方面から向かう場合は、信号「馬場町東」の手前左側に〈P5〉〈P2〉の順に駐車場入口があります。
※〈P5〉→郵便ポスト横に入口。バーなし。駐車OK
※〈P2〉→「居住者専用駐車場」入口にバーあり。駐車OK
(text&photo:Web Komachi編集部yamamoto)
(ジュリアン)
●オープン日
2024年3月29日(金)
●住所
長野県須坂市須坂1230-43 須坂ハイランド110
●電話
080-2095-6167
●営業時間
〈オープンから当面の間〉
11:00~15:00(売り切れ次第終了)
※変更時はInstagramでお知らせ
〈通常〉
10:00~16:30(売り切れ次第終了)
※通常営業になる場合はInstagramでお知らせ
●定休日
不定休 ※Instagramでお知らせ
●席数
9席
●駐車場
須坂ハイランド共有駐車場P5・P2(無料)
※P2利用時はお店で駐車券をもらってください
https://www.instagram.com/julian_cafe_bake/