長野市・長野駅前でからだに配慮したスイーツやジェラートを展開していた人気店「torantoroa33(トラントロア33)」が、パンを主体に焼き菓子やチョコレート菓子もそろえるベーカリーとして、2024年10月5日(土)にリニューアルオープン。
京都出身でパン好きなオーナーシェフの高良大地さんが、〈日常に根ざした店をつくりたい〉と検討を続けてきたベーカリー開業の夢を実現。
化学合成添加物不使用の食材を使うなど、地球とカラダに優しい食へのこだわりはそのままに、国産小麦や自家製酵母などを用いて、看板商品の「味噌フランス」を筆頭に、おやつパン・調理パン・お惣菜パン・ハード系・食パン・そば粉のスコーンなどを提供。「信州太郎ポーク」のソーセージやハムなどのお惣菜からあんこに至るまで調理師免許を持つ高良さんが手がけます。
さらに、「torantoroa33」のスイーツファンの要望にも応えたいと、自家製カスタードやガナッシュクリームのドーナツや、マドレーヌ・ブラウニー・フィナンシェなどの焼き菓子、チョコレートもそろえます。
2025年3月頃からはカフェ空間でパンランチもスタートする予定。ランチ開始までの期間は、セルフサービス式のイートイン席として購入したパンを店内で楽しむこともできます。
オーナーシェフの高良大地さん
《Index》
▶torantoroa33
▶オーナーシェフ 高良大地さん
▶からだへの配慮から生まれた日常を彩るパン
▶今後の展開とイートインとパンランチ
▶お店のデータ・MAP
「トラントロア33」は、オーガニックなどの体にやさしい素材で、毎日でも安心して食べられるスイーツやジェラートを展開してきた人気店。ベーカリー「トラントロア33」でも、こだわりの食材を用いて、新たな分野で美味しさを提供。小さな子どもにも食べやすい優しい味わいの調理パンやおやつパンもそろいます。
オーナーシェフ 高良大地さん
京都府出身。調理と洋服が好きだったという高良さん。高校の調理科と飲食店で料理を学び、高校卒業と同時に調理師免許を取得。その後、大阪の服飾学校へ3年通い、ファッションブランド〈THEATRE PRODUCTS(シアタープロダクツ)〉に入社。東京コレクションに向けて、3年間、パタンナー・アシスタントデザイナーとして活動する中、「上質な素材で長く着ることができる洋服が好きだ」と気づいたことをきっかけに、料理でそれを実現したいと調理師の道へ戻ることを決意。
東京のイタリア料理店「ダルマテリアーレ」でシェフとしての人生をスタート。日々経験を重ねていく中、「若いうちにデザートを作れるようにするといい」との助言を受け、パティシエの道へ。
地元・京都へ戻り、ウエディング事業等を展開する「プラン ドゥ シー」に入社しパティシエとして始動。2011年には転勤で長野市の「THE FUJIYA GOHONJIN(藤屋御本陳)」へ。2年間で「パティスリー平五郎」を立ち上げ、百貨店のイベントにも参加するなどパティシエとしての手腕を発揮。その後、「オリエンタルホテル」の開業に合わせて神戸へ転勤。そして、再び長野市へ。「THE FUJIYA GOHONJIN(藤屋御本陳)」に入社し、エグゼクティブペストリーシェフとして活躍後に独立。
”からだに負担の少ないお菓子を全力でつくりたい”と、2019年に「トラントロア33」を立ち上げてイベント出店や企業・お店のスイーツ関連プロデュースを手がけます。2020年7月、現在の場所に、スイーツやジェラートを展開する実店舗「トラントロア33」をオープン。
その後、検討を続けてきたベーカリー開業へ向けて始動。「2店舗目としてパン屋を考えていましたが、この辺りにはパン屋がなく、開業するなら駅前のこの場所がいい」と、人気スイーツ店でありながら、パンを主軸としたベーカリーとショコラと焼き菓子のお店として2024年10月5日にリニューアル。
高良さんがパン屋を開きたいと思ったきっかけは、日々の子育ての中にありました。
「夜、ひと息つこうと思ったとき、ワインやチーズと一緒にパンを食べたいと思ったんですが、近くでパンが手に入らなかったんです」。高良さんは旅先でもパン屋を探すほどのパン好き。長野駅前にパン屋が少ないことから、「いまの、この駅前・この場所にパン屋は必要。日常にねざした店をつくりたい」と、リニューアルを決意したのだそう。
いずれは「デザートだけの店も出したい」と高良さん。
◆からだへの配慮から生まれた日常を彩るパン
「トラントロア33」がこだわり続ける化学合成添加物不使用の食材を用いて焼き上げるパンは、北海道産と長野県産の小麦を主に使用し、オーガニックレーズン・ヨーグルト・ルヴァン種でおこす自家製酵母などと一緒に、パンに合わせて使い分けることで美味しさを追求。
長野県産ブランド豚肉「信州太郎ポーク」を用いて手作りするソーセージやハムをはじめ、素材の風味が凝縮された自家製のバジルソースや柑橘ピール、スパイスをきかせた手作りカレー、厨房で炊き上げるあんこなどに至るまで、高良さんのこだわりが詰め込まれています。
甘いおやつ系・お惣菜系・ハード系・食パンなど、開業時は35種類ほどからスタートし、50種類ほどが店頭に並ぶ予定。
しっとりもちっとしたドーナツ生地に、とろ~り食感の上品なクリームが際立つドーナツ。「クリームドーナツ」はバニラビーンズの風味が広がるコク深いカスタードクリーム、「チョコクリームドーナツ」は、甘さ控えめで深みのあるガナッシュのようなクリームがたまらない、スイーツ感覚でも楽しめるドーナツです。
「タヒチクリームパン」や「メロンパン」「あんぱん」など、おやつにもぴったりの甘いパン。
高良さんが炊き上げる粒あん入りの「あんぱん」は、小豆の風味とやさしい甘さが口の中に広がります。
「あんぱん&シャンティ」粒あんと生クリームの最強タッグ!
「焼きそばパン」「塩パン」「ソーセージドッグ」など、食事系おやつ&お惣菜パン。自家製のスパイスキーマカレーを包んだ「カレーパン」も。
「ソーセージドッグ」。「信州太郎ポーク」を使った自家製ソーセージは、お肉の旨味を感じられる優しい味わい。香辛料に頼らず、自家栽培するバジルで手作りした風味豊かなバジルソースに、チーズが味に厚みをもたせている感覚。ソーセージはもちろん、イタリア料理?と感じるほどのフレッシュで濃厚なバジルソースにも注目です。
看板商品の「味噌フランス」。
上田市「大桂商店」の「奏龍味噌(なきりゅうみそ)」の甘口タイプに、バターと自家製マヨネーズを加え、味噌の風味豊かに焼き上げたフランスパン。外はパリッ、中はしっとりのフランスパンに、香り高い甘しょっぱい味噌が絶妙に合います!
ほかにもハード系は「バゲット」や「カンパーニュ」をはじめ、「レーズンフィグ」「柑橘と太田さんのアマゾンカカオ」などがそろいます。食パンは2種類。
「柑橘と太田さんのアマゾンカカオ」。
外はパリッ、中はしっとりとしたカンパーニュ生地に、自家製のはっさくピールと「LA CASA DI Tetsuo Ota」の太田哲雄氏が手がけるアマゾンカカオを贅沢に混ぜ込んで焼き上げています。しっとりとしたパンと一緒に、はっさくピールの爽やかな苦みとアマゾンカカオの深みのある風味が次々に口の中で広がる美味しさ!
「信州太郎ポーク」で手作りしたベーコンを使った「自家製ベーコンのエピ」も!
ボリューム感のあるお惣菜サンドはランチにもぴったり。「太郎ポーク」を使った自家製ハムをサンドした「ジャンボンブール」やブルーチーズを加えた「ジャンボンフロマージュ」をはじめ、生ハムのサンドやカツサンドなどがラインナップ。
◆今後の展開とイートーイン&ランチ
お店が落ち着いた頃から、ジェラートが蓋付きの持ち帰り専用で販売を再開するほか、新たに焼きタルトや、焼きたてのフィナンシェやマドレーヌなども登場。チョコレートは、2025年1月頃からボンボンショコラなども並ぶ予定です。
そして、2025年3月頃からパンランチの提供もスタート予定(詳細は公式Instagramでお知らせ)。
ランチ開始までの間、新設されたカウンター席を含むカフェ空間は、お店で購入したパンを楽しむことができるセルフサービス式のイートイン席として利用が可能。ドリンクは販売していないので持ち込みもOK。ランチやおやつタイムにも気軽に立ち寄ることができますよ。(画像右カウンター席は開業準備中に撮影)
新たな「torantoroa33」に、今後も注目です。
(text&photo:Web Komachi編集部yamamoto)
●オープン日
2024年10月5日(土) 10:00
●住所
長野県長野市北石堂町1205-1
●電話
026-219-3083
●営業時間
10:00〜17:00
●席数
カウンター席、テーブル席あり
※ランチ開始までの間、イートイン席として利用可
●定休日
月・火曜、2024年は水曜不定休
●駐車場
店前1台
※買い物時のみ可、イートイン利用時は利用不可
●Instagram
https://www.instagram.com/daichi_takara.chocolatier/
●HP
http://www.torantoroa.shop/