和菓子屋に入ると、まず「おこわ」が店頭にならんでいるかチェックしてしまいます。赤飯をはじめ主に祝い事の席で食べるイメージがありますが、もち米好きとしては毎日でも食べたい!なかでも和菓子屋が作るおこわが一番好きです。ふっくらと炊かれたおこわのおいしさたるや…。ですが、和菓子屋におこわがならんでいることを意外に感じる人も多いそうです。いやいや、和菓子屋だからこそおいしいのだと声を大にして言いたい!もち米や小豆はお菓子作りでも扱い慣れた食材。それを和菓子屋ならではの技術で蒸し上げるのです。
東御市に本店を構える「御菓子処 花岡」では、今から約10年前、契約農家から仕入れるもち米を餅だけでなくもっといろいろな所で使いたいと考えたのが商品化のきっかけだそう。北御牧産のもち米を毎朝5時頃から火力の強い蒸気でしっかりと蒸し上げ、できたてを提供。粘りのあるもっちりとした食感で、噛むほどにもち米が持つ上品な甘みと小豆や山菜の素朴な旨みが広がります。通年では栗・山菜おこわ、赤飯(小豆、甘納豆)を販売。キョウギに詰めた慶事用の予約も受け付けてます。写真は「山菜おこわ」(375g 550円)。
北海道産の小豆を使い丁寧に炊き上げた「赤飯」(キョウギ 1.2合 658円)。
日本一のクルミの産地・東御市ならではの、地元でとれるシナノクルミを使ったクッキーやパイなどのお菓子を豊富に扱っています。米の粉をしっかり蒸し上げ杵でつき団子にした「くるみ団子」(一本130円)は長年愛される人気商品。粗く砕いたシナノクルミの香ばしさと信州味噌の風味がクセになります。
社長の花岡かつ子さん。「喫茶スペースでランチに召し上がる人も多いです。この時期は新米で特においしいですよ」。(編集部・田中)
●住所
長野県東御市田中179
●電話
0268-62-0236
●営業時間
9時~19時
●定休日
水曜(不定休)
●席数
33席
●駐車場
10台
●HP
https://www.okashi-hanaoka.jp/
※本記事は雑誌「月刊長野Komachi」(2023年12月25日発売号)の内容を転載したものです