土地で感じた想いを紡ぎ長く愛されるカフェに
長野県南部に位置する伊那市は、「住みたい田舎ランキング」などで常に上位にランクインする人気の町。
伊那駅から歩いて3分ほどのところにある、駐車場を備えた一軒のカフェ「rear coffee(リヤコーヒー)」。街並みに溶け込みすぎているので、うっかり見過ごしてしまいそうになります。
「以前は床屋だったと聞いています。昔からこの場所にあった店なので、通りに馴染むように、できるだけ当時の面影を残しました」。そう話すのは店主の和泉翼さん。奥さまの桃子さん、もうすぐ1歳になる志麻ちゃんも一緒に出迎えてくれました。
▶月1回のみ営業「霜月カレー」

翼さんは群馬県出身。桃子さんは埼玉県出身。ふたりの実家にも近い長野県が移住先の候補に。伊那市の気候と住みやすさに惹かれたという和泉さんご家族。

以前は床屋だったという建物の風情をそのまま活かした「リヤコーヒー」。
南は九州、北は北海道での移住経験を経て、この地に辿り着いた和泉さん夫妻。桃子さんが勤めていたハンバーガーショップの転勤に、翼さんがついて行く形での移住でした。それまではテレビ業界で働いていた翼さん。仕事で訪れたニュージーランドで、現地のカフェ文化に魅了されたといいます。帰国後は、いつか自分のカフェを開きたいという目標を持ち、九州では人気のコーヒーショップで働き、北海道ではひとりリヤカーでコーヒーの移動販売をはじめました。
知り合いもいないし、とくに宣伝もしていなかったので、最初のころはただぼーっと立っていただけでした(笑)。しばらくしてお客さんがインスタで宣伝してくれたんですが、その日から行列に…」。お客さんが増えることは本当にありがたいと思う一方、一人ひとりのお客さんに対し、コミュニケーションをとりながら接客できないのがジレンマだったといいます。「でも、当時のお客さんがわざわざ長野県までコーヒーを飲みに来てくれたんですよ。すごくうれしかったですね」。

2024年6月、長野県伊那市に「リヤコーヒー」をオープン。
今も一人ひとりのお客さんを大切にしながら丁寧にコーヒーを淹れています。「子どもをおんぶしながら店に出ることもあるので、気軽に来ていただきたいです」と桃子さん。「ここでは、にぎやかに楽しい時間を過ごしていただき、家に帰ったとき“コーヒーおいしかったな”と思い出してもらえればうれしいですね」。ふたりの想いが心地良さを生み出している、そんなカフェ空間です。

イタリア製のマシンで淹れるエスプレッソメニューも人気です。

「カフェラテ」600円。コーヒーは試飲も可能。

自家焙煎した珈琲豆は購入可能。

お店は床屋を解体するときに出た端材を活用しリノベーション。


地元作家とコラボしたカップも販売。


改造したリヤカーはお店の一角に置いあります。
◆月1回のみ営業「霜月カレー」

「霜月カレー」は、「rear coffee」の店内で、月に1日だけ、土曜の18時〜23時で営業するカレー店。※イベント出店などの営業もあり、専用のInstagramで確認することができます。
パキスタンカレーのみでスタートした「霜月カレー」。現在は、パキスタンカレーとチキンのスパイスカレーの2種あいがけカレーを提供しています。価格はそのままで、希望に合わえて1種類盛りにも対応してもらえますよ。
◎Instagram
https://www.instagram.com/shimotsuki_burger/
※「霜月バーガー」は現在お休み中。再開時はお知らせ
※この記事は長野Komachi2025年2月号「噂の新店」特集に掲載されたものを再編集したものです。
●住所
長野県伊那市西町4865-3
●営業時間
11:00〜18:00
金・土曜 11:00〜17:00、18:00〜23:00
●定休日
火曜、年末年始
●席数
14席
●駐車場
3台
https://www.instagram.com/rearcoffee/
