八ヶ岳を望む蓼科湖からほど近い長野県茅野市に2023年7月14日に移転オープンした「yKUNIEDA(ワイクニエダ)」。上質な味わいのパンをメインに、こだわりのケーキや焼菓子が取りそろいます。
数々の名店で腕を磨いたオーナーシェフの國枝氏は、移転前の岐阜県大垣市でも多くのファンを持つ人気店として知られています。フルーツや野菜など良質な食材に恵まれていること、そして、クオリティを維持しながらも自身の将来へ向けた営業スタイルを模索したことから、岐阜県大垣市からの移転を決めたそうです。
白い外壁にさわやかなブルーの扉が印象的なお店。
外観とのギャップもステキな店内。
焼菓子やケーキはもちろん、洋菓子にたずさわった経験を持つ同氏だからこそ手掛けられる、リッチな味わいのパンがならびます。
オーナーシェフ・國枝幸春氏
大学時代にベーカリーで働き、卒業後は一般企業に勤務しましたが、パン作りへの想いが募り転職。グルマンやクラブハリエなどで腕を磨き、とくにクラブハリエの後半では洋菓子の経験を積み、スーシェフやパン作りの講師も務めたそうです。その後独立し、岐阜県大垣市に同店を開業。約14年間営業し、多くのファンを持つ人気店として知られていました。
複雑な風味を生むルヴァン種、ライ麦を使うサワー種、そしてレーズン種の3つの自家製酵母を組み合わせて作るパン。高級なスペルト小麦をそれぞれに適度な割合で配合し、合わせる素材も厳選するなど、細部にまでこだわりが詰まっています。
迷ったらこれ!という「クロワッサン・オ・ルヴァン」290円。
自家製酵母を併用し、生クリームとフランス産発酵バターをたっぷりと。均一に整えられた層の一枚一枚が、外はザクザク、内側はしっとりとした得も言われぬ食感を生み出します。
ライ麦、フランス産小麦、スペルト小麦の3つを使い、自家製酵母のみで発酵させた「プロヴィンチア」(ハーフ430円)。赤ワインで下処理をした12種類以上のドライフルーツが練り込まれ、そのフルーツの甘味と生地の酸味が相まって、絶妙なマリアージュが楽しめます。
小麦の原種の1つスペルト小麦を90%以上、中には100%使用するものもあるという焼菓子。ほかにも、マダガスカル島産バニラビーンズや、フランス産AOPバターのイズニーなどを取り入れ、狙った味に落とし込むため、素材にも手間にも妥協はありません。
yKUNIEDAの洋菓子の原点という「ケーク オランジュ」(1580円)は、発酵バター、リューベックのマジパンローマッセといった良質素材を惜しみなく使用。大切な人への贈り物としてもおすすめです。
店内を入って左手にあるショーケースには、定番の「モンブラン」や「利休」のほかに、季節のフルーツを使った見目麗しいケーキがならびます。今後は大垣でも人気だったカットケーキなども登場予定とあり、楽しみです。
理想の味を追求し、愛媛産の栗にイタリアの栗をブレンドする「モンブラン」(700円)。ビター、ホワイト、ミルクの3種類のショコラに、京都から仕入れるオリジナルブレンドの宇治抹茶を合わせた「利休」(650円)など。
日常の食卓を彩るパンとしてはもちろん、蓼科といえば、県内屈指の観光地です。蓼科を訪れた記念や、日ごろの感謝を伝える贈り物としても喜ばれそうですね。
●住所
長野県茅野市北山4035-62
●電話
0266-63-1746
●営業時間
11時~16時 ※完売次第閉店
●定休日
月曜~木曜
●駐車場
7台
●備考
支払い方法は現金
https://www.instagram.com/b.p_y.kunieda/