昭和21年創業、松本市高砂通りに佇む節句人形専門店が、昨年9月からアイスクリーム販売をはじめました。製造から販売まで手がけるのは、三代目店主の村山さん。「日本ならではの五節句、二十四節気、七十二候といった季節の移ろいを大切にする節句人形と親和性の高いものを」と考えたときに、旬の果実や野菜を使ってアイスクリームを作れないかとスタートしたそうです。
松本近郊をはじめ、信州は贈答用などの農作物栽培が盛んな一方で、大量の規格外の破棄に悩む生産者が多いといいます。そんな『形やサイズは“規格外”でも味は“一級品”』の農作物に新たな価値を見出し、生産者と消費者をつなぐハブ的なアイスクリーム屋を村山さんは目指しています。
同店ではイタリア製・カルピジャーニ社のマシンを使い、なめらかな口当たりが特長です。旬の素材を新鮮なうちに使用し、野菜はアイスクリームに、フルーツはシャーベットに仕立てることが多いそうです。味の種類は日によって異なり、8月頃は桃やプラムなど、秋頃はシャインマスカットやデラウェアを予定しています(各540円~)。
アイスクリームやシャーベットは、素材そのものの“本当の味”がダイレクトに伝わるよう通常の2~3倍の量を使って作り上げています。材料はシンプルですが、ほぼ果実とも言えるほど高濃度な味わいなので、子どもにも安心して食べさせられるのがうれしいですね。今後は重陽の節句に「菊酒」のアイスを作るなど、各節句に合わせた味も手がけていく予定です。「ハレの日」にも「ケの日」にも楽しめる“節句人形店のアイスクリーム”をぜひ一度ご賞味ください!
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“自分だけ”のオリジナル節句人形を
創業77年になる村山人形店では、全国で唯一「3種類のオーダーメイド雛人形」の制作販売を行っています。種類によって、大きさや生地、飾りなどを選びながら、オリジナルの節句人形を作ることができるんですよ。店頭ではもちろん、ネットでも組み合わせを試せると好評です♪
▶節句人形の詳細はこちら
■murayama ningyouten ice cream(ムラヤマニンギョウテン アイスクリーム)
●住所
松本市中央2-5-32
●電話
0263-32-1770
●営業時間
9時30分~18時30分(お盆以降は12時~17時)
●定休日
日曜
●席
ベンチ席あり
●駐車場
なし
●HP
murayama-ningyo-ice.jp
●Instagram
https://www.instagram.com/murayamaningyouten_ice_cream/
※本記事は雑誌「月刊長野Komachi」(7月25日発売号)の内容を転載したものです