信州ラーメン界のカリスマであり美食家としても名を馳せる塚田兼司が愛して止まない料理を毎月紹介。
今回は、客足の絶えない佐久市の人気ベーカリーで、やさしい甘さの魅惑のパンが登場!
ザックリとした食感と、噛み締めるたびにジワジワと手を取り合うような快感…。
あの人に逢いたくなる─。
東京と長野を車で往復する生活が何年も続く自分。なぜかいつも、途中の佐久インターチェンジで降り、寄り道してしまう。それは、パンたちのささやきが聞こえてくるから。
初めて食べたくるみあんバターとミルクフランスが衝撃的過ぎて、車の中で一緒に食べた人と顔を合わせ、目を見開いたのが物語の始まり。
ザックリした食感と、こんがりと焼き上げられたパンの香りと小麦感!そのセンターには、噛み締めるたびにパンとゆっくりと寄り添い合う、やさしい甘さのあんこや程よい塩味のバターに、とろけるミルククリームたち。
口の中でマリアージュされていく時間がとても長いため、噛み始めから飲み込むまでの間、味の変化とパンが持つ魅力を存分に味わうことができます。その素敵な世界を味わってしまってから、様々な種類のパンたちの魅力的なささやきが、佐久が近くなるとあれもこれもと聞こえてくるようになったのです♪
いつも幸せをありがとう♥
塚田’sポイント
いつも午後に伺っていたところ、売り切れてしまっていた時が続き、5回行って1回ほどしか買えておりませんでした…。ぜひ午前中に行くのがオススメですよ!あらかじめお願いしておけば、パンのお取り置きも可能です!
Bakery tete(ベーカリーテテ)
東京や横浜のベーカリーで修業を積んだシェフが焼き上げるパンは、デニッシュ系や惣菜系など50種類ほどがならぶ。
開店と同時に大勢の客が訪れ、午前中には売り切れになることもあるため、目当てのパンがある時は早めに行くのがおすすめ。
Delicious×Komachiで店舗情報を見る
https://www.deli-koma.com/1012847.html
食いしんぼう塚田兼司のこれが旨い!
月刊Komachiにて連載中。
県内外に数多くの人気ラーメン店を展開する「ボンドオブハーツ」グループの代表。
全国各地のおいしいものを食べ歩き、有名シェフや美食評論家との交流も深い。
信州のおいしいを発掘・発見するべく、止まらない食欲をエネルギーに、食べ歩きの日々は続く…。