【しあわせバイ信州Must buy items #42】ラーメン愛と信州の恵みが生んだ新感覚つけ麺と進化系おやき、ぶしもりや めんめん@長野県上田市

上田市・赤坂交差点近く、2010年のオープン以来多くのファンに愛されてきた「ぶしもりや めんめん」。濃厚な魚介系豚骨スープに大振りの肉のトッピング、満足感たっぷりのつけ麺が評判の専門店です。

“めんめん”といえば、濃厚でクセになる味わいとボリューム感が話題ですが、実は県産素材を取り入れるなど、メニューだけでなく素材選びにも強いこだわりがあるお店。今回は、そのこだわりや2023年にスタートしたおやきのお店についてなどを店主の青木まゆみさんにお話を伺いました。

地元の味を紡ぐ、めんめんのこだわり

ラーメン好きが高じて県内各地のいろいろなお店のラーメンを食べ歩くなかでラーメン店主との出会いがあり、食べる側ではなく、作る側を志し有名店で修行。そして2010年に遂に自身のお店をオープンさせた青木さん。経験を積んだ長野にある「麺工房いなせ」で提供していた濃厚魚介豚骨つけ麺の味を引き継ぎ、自身のお店の看板メニューにしました。

お肉はチャーシュー、豚の角煮、そして信州太郎ぽーくを使用した豚軟骨の3種類を提供。

「せっかく地元においしい豚肉があるのだからお客さまに食べてもらいたいと選んだのが信州太郎ぽーくです」

どのお肉もそれぞれに満足感がありますが、特に感動するのは信州太郎ぽーくを使った豚軟骨。舌の上で静かにとろけていく食感は、思わず目を見張るほど!

「このトロトロ食感はタイマーをかけ忘れたときに生まれた偶然の産物なんですよ」

つけ麺メニューは、定番の「ぶしもり」のほか、トマトベースの「イタリアン」、カレー風味の「インド」などつけ汁のバリエーションも多彩。なかでもバイ信州的におすすめなのが「信州みそ」です。丸子にある老舗味噌蔵、大桂商店の奏龍味噌(なきりゅうみそ)を使用したつけ汁で、太麺との相性も抜群です。

地元産の大豆で作るご当地味噌・奏龍、味噌は「お湯に溶かすだけで味噌汁になるくらい。ダシがいらないくらい味わい深い味噌なんです」と青木さん。

丁寧に積み重ねてきた思いと素材に対するこだわりが、今もめんめんの味を支え、多くのファンの胃袋を満たしているんですね。

信州野菜をたっぷり味わう、身体にやさしい新感覚つけ麺

めんめんならではのメニューといえば、「グラスヌードル」も外せません。

国産春雨を使ったつけ麺で「ラーメンの概念を覆す、身体によくて、食べたら逆に健康になるようなラーメンをつくれないかと考えたメニューです」と青木さん。

たっぷりのる野菜は、東御市の「たんぽぽyou園」で育てられた有機野菜。「ベビーリーフやビーツなど、季節によって内容が変わります。冬は根菜が多く、夏はズッキーニが入ってきますが、これがまたおいしくて。野菜の味が濃いので、つけ汁にも負けないんですよ」

つけ汁は、ぶしもり、みそ、イタリアン、インド、ライトといった5種類のなかからお好みを選ぶスタイル。

「うちのラーメンはがっつりしているので、健康を意識している方やグルテンフリーの方にも安心して食べていただきたいですね。物足りない方は追加でお肉をトッピングする方も多いです」

一見すると女性向けのメニューにも思えますが、実は一番多いのは男性サラリーマンからのオーダーなのだそう。

ラーメン店主が挑んだ、新しい“信州おやき”のかたち

2023年には、おやきブランド「にこ焼き」も立ち上げました。

「惣菜業をやりたいと考えていたときに、県内各地のおやきを食べ歩いたことがあったんです。信州の郷土料理なのに、地域ごとに個性がまったく違う。その違いにワクワクして、ラーメンを食べ歩いていた頃と同じ気持ちになりました」と青木さん。

ほかにはない“おいしい皮”で、めんめんの豚軟骨を包んだおやきをつくろうと決意し、開発に着手。

たどり着いたのはイタリア産の小麦粉でした。

「ピザを作るときに使う粉で、これがお肉に一番相性が良かった。ここにパスタの粉なども配合して皮を作っています」

具を包み、両面焼き、最後は少しだけ蒸して仕上げる、めんめんのおやき。

とろなんこつ、チーズ、野沢菜のほか、上田のご当地グルメ“美味ダレ(おいダレ)”を使ったものなど、全9種類を展開しています。

デザート系の「あんこチーズ」も人気で、なかでも印象的だったのが「信州りんご」。

「リンゴだけだとどうしても柔らかくなってしまうので、紅くるりという赤い大根と一緒に煮てみたんです。大根ならではのシャキシャキ感と自然な朱色が残るのに、味わいはリンゴなんですよ」

試食させていただいたところ、大根が入っているなんて信じられないほど絶妙な食感と味わいで、ほかでは出会えないおいしさに驚かされました。

「にこ焼き」は、めんめん隣の店舗で購入できるほか、店内でのオーダーや冷凍のお土産用、通販、ふるさと納税、キッチンカーでも販売しています。

「“こういうの作ってください”という企業や店舗からの依頼も増えてきたんですよ。ドライフルーツ入りや鹿肉を使ったもの、ハーブや桑の葉を練り込んだものなど、いろいろ作りました」

青木さんには、もうひとつ大切な思いがあります。

「おやき屋さんって、おばあちゃんがやっているお店が多いじゃないですか。このままだと文化が消えてしまうのではと思って。若い人にももっと食べてもらって、長野県の郷土食文化を残していきたいんです」

今後もできるだけ郷土の味や企業とコラボし、地域を盛り上げていきたいと話します。

「春に向けて桜の新商品を開発中です。桜の花と桜肉(馬肉)2種類のおやきを販売予定です」

暖かくなってきたらキッチンカーでイベントにも出店予定とのこと。見かけたら、ぜひ立ち寄ってみてください。

■購入場所
ぶしもりやめんめん、にこ焼き、オンラインショップ、キッチンカー、ふるさと納税など

■ぶしもりや めんめん
https://bushimoriyamenmen.com/


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