【しあわせバイ信州Must buy items #40】添加物不使用、安全で安心な信州の恵みを世界へ届ける信州自然王国@長野県飯田市

飯田市に拠点を置く、株式会社信州自然王国。農産物の製造から加工、販売までを一貫して行う食品メーカーです。1991年に法人化し、現在は2代目となる花岡大志さんが代表を担っています。

添加物不使用で素材の持ち味を生かしたソースやドレッシング、ジャムなどを手掛けている信州自然王国。信州産素材を使ったオリジナリティあふれる商品やバイ信州への思いなどを花岡さんにお聞きしました。

規格外の野菜から広がる、信州の恵みを生かした加工品づくり

元々は有機農業を営んでいた初代が、生産者とのつながりを通じて「規格外の野菜を生かせないか」と考え、はじめたのが加工品の製造でした。

「有機農業を行っていたこともあり、加工品を作る際にも食品添加物を使わずに仕上げることを会社のポリシーとしています」と花岡さん。

原材料はできるだけ地元産を使用。

「いちごジャムは信州産。飯田市の隣の喬木村産です。喬木村はイチゴの産地なんです。ほかの果実もすべて県内の生産者さんから直接買い取っています」

『信州オールフルーツジャム』には、イチゴのほか、リンゴ(紅玉)、プルーン、モモ、アンズ、ラ・フランスなど多彩なラインアップをそろえています。

また珍しいところだと、かき氷シロップも自社で製造。

お祭りなどで食べるかき氷は着色料と香料がたっぷり使われた原色のシロップが印象的ですが、「うちで作っているかき氷シロップは着色料も香料も使っていないんですよ。果実の味を生かしたシロップです」

桜シロップは松川町の食用桜を使用。「かき氷だけでなく、ヨーグルトやアイスクリームに添えてもおいしいと言っていただいています」

今も愛され続けるロングセラー「野菜の森ソース」

いちばん最初に生まれた商品は「野菜の森ソース」。

信州産のりんご、玉ねぎ、にんじんからつくられた栄養満点でヘルシーな万能タレです。

「ドレッシングのように野菜にかけてもいいし、焼肉や野菜炒めなどの調味料として。お豆腐にかけてもおいしいですよ」

食品添加物、砂糖も不使用。

「甘味を感じるのはリンゴと玉ねぎから出る甘さです。どろっとしたソースなんですが、増粘剤は使用していません」

長時間かけて煮込み、とろみのある濃厚ソースに仕上げています。

信州の素材を生かした200種類以上の商品

現在製造しているアイテムは200種類ほど。商品開発は花岡さんを中心に、社内のスタッフみんなで考えているそう。

最近出た新商品は「信州タリタルソース 野沢菜とわさび」。野沢菜のシャキシャキした食感とピリッとしたわさびの辛さが味をひきしめるソースです。サラダや温野菜、フライなどと相性◎。

信州産の長芋を使った「信州ドレッシング とろろ」もユニークな商品。「ぼたん胡椒も使ってピリ辛に仕上げています」

長芋を使っている商品はほかにもあり「とろろったれ」は、鍋にも麺類にもごはんにかけてもいい商品。

「食べ方がわからないという声をよく聞くので、実演販売などもしています。一度試していただけると商品の良さをわかっていただけると思うのですが…」と花岡さん。今後は、自社サイトなどでレシピを掲載していくなど、商品を身近に感じてもらう取り組みも行っていきたいと話します。

「できるだけ大手が手がけていない商品を届けていきたい」と花岡さん。

「素材の良さを最大限に生かし、おいしい信州産の素材を多くの人に知ってもらい、広めていきたいですね」

その思いを実現するため、現在は海外展開にも力を注いでいます。台湾や香港へ進出し、先ほど紹介した『信州タリタルソース 野沢菜とわさび』は台湾のスーパーにも並んでいるそうです。

台湾や香港の食卓にも、信州の恵みが届けられていると思うと、信州人としてはなんだか誇らしく感じます。信州自然王国の挑戦によって、“しあわせバイ信州”は海を越え、世界へと広がり続けています。

■購入場所
綿半、ほか県内のスーパー

■信州自然王国
https://www.ucci.or.jp/info/news/2024umaimonostamprally/ https://kakashi.co.jp/

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