12/31(火)放送『「むなしさ」と生きる~善光寺大勧進栢木寛照貫主ときたやまおさむ「心」の対話~』  年末に贈る、心豊かに生きるヒントとは

2024年12月31日(火) 午前10:50~11:45にNBSで放送される特別番組『「むなしさ」と生きる~善光寺大勧進栢木寛照貫主ときたやまおさむ「心」の対話~』。
善光寺大勧進(長野市)の栢木寛照貫主と、精神科医で作詞家(元ザ・フォーク・クルセダーズ)のきたやまおさむ氏。「心」にかかわる仕事の二人が「むなしさと生きる」をテーマに、深い対話を繰り広げます。12月31日に放送される番組の内容を、一足早くお届けします。

目次

むなしさは怖くない?意外な視点が明かされる

「むなしさは怖くないと思うんですよ」と語るきたやまおさむ氏。一般的にネガティブにとらえられがちな「むなしさ」について、意外な視点を提示します。「むなしさって何か生まれるかもしれないって言う期待すらある」と、むしろポジティブな可能性を示唆します。

きたやま氏は自身の経験から、むなしさを味わうことで創造的な何かが生まれる可能性を語ります。1960年代後半に「帰って来たたヨッパライ」で一世を風靡したフォークグループ「ザ・フォーク・クルセダーズ」のメンバーで、「戦争を知らない子供たち」や「あの素晴しい愛をもう一度」「風」など、数々の名曲を生み出してきたきたやま氏だからこそ、この言葉には重みがあります。

きたやまおさむ氏

一方、栢木貫主は仏教の視点から、「むなしさ」の漢字「空しさ」で使われる「空」の概念を説明します。「空というのはものすごく広大な宇宙観を表している言葉」だと述べ、心の世界を解き明かす重要な概念であると強調します。

栢木寛照貫主

日本の歌に見る、むなしさの美学

対談は日本の歌謡曲にも及びます。きたやま氏は「日本の旅の歌って、大抵どこにも着かないんですよ」と指摘。欧米の歌が多くの場合、神や天国といった明確な目的地を持つのに対し、日本の歌は「たどり着いたら何もない」という結末が多いと言います。

この特徴について、きたやま氏は「日本人のある種の知恵だと思う」と評価します。「探しているものは見つからない」という達観が、かえって日々の充実を生むという逆説的な考え方を示唆しているのです。

栢木貫主も、日本の歌の持つ深い洞察を評価します。二人の対話からは、日本文化に根付いた「むなしさ」の美学が浮かび上がってきます。

SNSと対面のコミュニケーション、その違いとは

信州大学の混声合唱団の1、2年生17人も聴講。若者が感じる「むなしさ」や、不安な気持ちとSNSの付き合い方などをめぐる、大学生と二人の対話も興味深い内容になりました。

そして、学生たちは、きたやま氏が手がけた名曲「あの素晴しい愛をもう一度」を合唱。この歌に込められた思いとは…、きたやま氏が語ります。

「むなしさ」から、心の豊かさについて考えるきっかけとなる特別番組。ぜひご覧ください。

「むなしさ」と生きる~善光寺大勧進栢木寛照貫主ときたやまおさむ「心」の対話~
【放送日時】
2024年12月31日(火) 午前10:50~11:45  
【放送局】
NBS長野放送
【出演】
善光寺大勧進 栢木寛照貫主
精神科医・作詞家(元ザ・フォーク・クルセダーズ) きたやまおさむ
信州大学混声合唱団
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