ながの果物語り~りんご編~(PR)

長野県のリンゴ畑から、秋の実りの香りが漂ってきます。赤や黄色に色づいた果実が、まるで宝石のように輝いています。今回は、全国有数のリンゴ産地である長野県の旬のリンゴの魅力に迫ります。

目次

黄金色に輝く美しい「シナノゴールド」 

皆さんは「りんご三兄弟®」をご存知ですか?長野県生まれの品種の中でも人気の3品種(秋映・シナノスイート・シナノゴールド)の愛称です。
その中で、今旬を迎えているのが、「シナノゴールド」。
名前の通り、黄金色に輝く美しいりんごです。長野県が開発したオリジナル品種で、近年そのさわやかなおいしさが注目を集めています。

そんなシナノゴールドをもとめて今回訪ねたのは、長野市篠ノ井地区です。

長野県はりんごの生産量が青森に次いで全国2位。
その中でも、長野市を含む「長野地域(※)」は県内のりんご生産量の37.7%と4割近くを占める、県内トップの果樹産地です。
※長野市、須坂市、千曲市、信濃町、飯綱町、小布施町、高山村、坂城町、小川村

畑を見渡すと、まるで黄色いりんごの樹の壁のような光景が広がります。これは、樹と樹の距離を短くすることで幹が上に伸び、作業が効率化され、より多くの果実を収穫できる方法なのです。このような生産の工夫で、たくさんのおいしいりんごを生産しています。

地元農協の共和園芸農協 女性部長の髙野美恵子さんと、女性部の皆さんです。女性たちの力が、この地域のりんご生産を支えています。

髙野美恵子さん(左)と共和園芸農協 女性部のみなさん

高野さんによると、「シナノゴールドの魅力は、なんといってもそのバランスの良さです」とのこと。パリッとした食感、甘味と酸味のバランス、そして豊富な果汁が特徴で、最近では特に若い世代からの支持も増えているのだそう。

「今年は大きな災害もなく、順調にりんごが育っています。」と髙野さん。

おいしいシナノゴールドの見分け方を教わりました。

「本当は内緒だけど…特別に教えますね。私たち生産者がおいしいシナノゴールドの見分けるときは、お尻の部分がより大きく、開いているものを選ぶんですよ。」とアドバイスをくれました。りんごのお尻とは、花びらのあった跡のことで、ここが開いているものほど熟度が高く、甘みが乗っているのだそうです。

りんごの魅力をさらに引き出すレシピたち

りんごそのまま食べるだけでなく、様々な料理に活用できることでも知られています。地元農協の女性部の皆さんは、シナノゴールドを含む様々な品種のりんごを使ったおいしいレシピを次々と生み出しています。

甘く煮たりんごがたっぷり並んだ「タルトタタン」。みんなが大好きな秋のスイーツです。

タルトタタン

ここ数年人気のある「りんごバター」も、女性部の皆さんの手にかかればこの通り。美しい色のりんごバターは、クラッカーによく合います。

りんごバター

スイーツだけでなく、料理にもりんごを使います。
こちらはりんごの果肉を使った「スペアリブ」。お肉にりんごが合うのはみなさんご存じの通り。角切りのタマネギと、甘酸っぱいりんごの果肉がスペアリブに絡む、ジューシーな一品です。

りんごを使ったスペアリブの煮込み

中でも驚きだったのは、レモン味の炭酸飲料で煮たりんごです。りんごをレモン味の炭酸飲料で煮るだけ。とても簡単にできるのだそう。

レモン味の炭酸飲料で煮たりんご



とろっとしながらもどこかシャキシャキ感が残る、見た目にもきれいなりんご煮。「こうしてひと手間加えるだけで、全く違う味わいになるんですよ」と、女性部の方が教えてくれました。甘酸っぱいりんごの風味と、炭酸飲料の爽やかさが絶妙にマッチし、新しい食感を楽しむことができます。

シナノゴールドは加熱しても形が崩れにくいので、お菓子作りにも重宝するのだそうです。

りんご農家の方々は、収穫の合間にこうした料理を囲んで、和やかなひとときを過ごします。畑仕事の疲れを癒すと同時に、新しいアイディアが生まれる大切な時間です。

贈答から家庭用まで 直売所にはさまざまなりんごが並ぶ

共和園芸農協の直売所です。
箱に入った贈答用から、袋詰めの家庭用まで、さまざまなりんごが並びます。

共和園芸農協 直売所

「りんご三兄弟」も、袋詰めや1個売りなどで販売されています。

秋映
シナノスイート
シナノゴールド

リーズナブルな価格の「わけあり」の袋詰めは、表面に小さいキズなどがあるものの、味には変わりがないとのこと。

長野県が誇る「りんご三兄弟」

今回ご紹介したシナノゴールドは、秋映、シナノスイートとともに「りんご三兄弟」と呼ばれています。

左から「シナノスイート」「シナノゴールド」「秋映」

長男「秋映(あきばえ)」
黒みを帯びた濃赤色が特徴。「千秋」と「つがる」の交配品種で、果肉は硬めで歯応えがあります。甘味もありながら酸味はやや強く、癖になる味と芳醇な香りが魅力です。

次男「シナノスイート」(長野県果樹試験場育成)
その名の通り甘さが際立つりんご。人気の品種「ふじ」と「つがる」の交配品種で、果汁が多く、甘味が強く、酸味が少ないので老若男女愛される味です。すっぱいのが苦手な人にもおすすめ。


三男「シナノゴールド」(長野県果樹試験場育成)
美しい金色のりんごは、「ゴールデンデリシャス」と「千秋」の交配品種。果実は引き締まった食感で、香りが高く、爽やかな甘さが特徴です。シナノゴールドは「yello®」の名称で世界的な評価が高く、2016年には長野県とイタリアの南チロルの生産団体がライセンス契約を結んでいます。

個性豊かなりんごの味わいを楽しめるのが、長野県に住む醍醐味ですね。


これからの時期、秋から冬にかけてはいよいよ「サンふじ」も旬に入り、りんごのシーズンはまだまだ続きます。
直売所をたずねて、長野のりんごの魅力を存分に味わってみてはいかがでしょうか。黄金色に輝くシナノゴールドが、きっと新しい発見をもたらしてくれるはずです。

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