今回ご紹介する『Must-buy items』は、長野県長和町にある「長門牧場」の乳製品やピザ、ソフトクリームなど。蓼科山の伏流水で育つ乳牛から搾る生乳から作る乳製品は間違いなくマストバイ! 広大な敷地にはショップやレストランのほか、ドッグラン、乗馬体験などもできるので、観光目的で訪れるのもおすすめです。
蓼科山の地下水を飲み、ストレスなく育った牛だからおいしい生乳が!
1966年に長門牧場を設立し、1985年から乳製品の加工をスタート。長門牧場のはじまりはアイスクリームの製造からでした。現在は、211ヘクタール(東京ドーム45個分)という広大な敷地の中で乳牛、短角牛を飼育。観光スポットではあるのですが、牛とのふれあいを目的とした“観光牧場”ではないので、乳しぼりやエサやりなど、牛とのふれあい体験などはできません。それは牛たちに余計なストレスを与えないため。牛のことを一番に考え、一頭一頭に愛情を注いで育てています。
牛舎では、牛たちが自由に歩きまわり、食べたいときに食べ、寝たいときに眠れるように育てています。驚いたのは、牛自身が乳を搾りたいときにその場所へ行けば自動で搾ってくれる搾乳ロボットを導入しているということ。「食べたら乳が張ってくる、じゃあ搾ってすっきりしようかな」と、牛が思っているのかどうかはわかりませんが、自ら率先して乳を搾りに行くなんて驚きです。
そんな風に愛情いっぱい&ノンストレスで育てられていることに加え、おいしさのヒミツはもうひとつ。牛たちが飲んでいる水は蓼科山の良質な地下水。生乳の90%は水でできているので、おいしい水をたくさん飲んで育った牛から搾る乳はおいしくなるということなのです。
オリジナル商品のほか、県内企業とコラボしたスイーツも♡
長門牧場の生乳は、高圧をかけ乳成分を細かく砕き、脂肪分の分離を防ぐ処理をしていません。そんな製法のノンホモ牛乳だからこそ、搾りたてに近いフレッシュな味わいが楽しめるのが特徴です。おいしい生乳を使った商品は、牛乳、ヨーグルト、チーズ、アイスクリームなど。県内の味噌屋が作った信州味噌とチーズをあわせた「手作り味噌チーズ」、佐久にある「ちゃたまや」の卵と長門牧場の牛乳で作った「牧場のプリン」、など、県内企業とコラボした製品も並ぶショップは見ているだけでもワクワクしてきます。アイスクリームは県外でも購入できる場所はありますが、牛乳は賞味期限が短いので近場が中心。確実に商品をゲットしたい方はショップで購入するのがおすすめ。プリンは毎週木曜日のみの納品です。
絶品ソフトクリームやピザなどグルメも充実
長門牧場の大人気アイテムといえば「ソフトクリーム」(450円)もはずせません。夏休みのハイシーズンは長蛇の列ができるほどの人気で、搾りたての生乳をたっぷり使った濃厚でミルキーな風味は並んででも食べる価値ありです!
レストランでは、ピザ、ハンバーガー、自家製ビーフカレーなどのメニューが楽しめます。特にピザ職人が1枚1枚丁寧に薪窯で焼く本格ナポリピッツァがおすすめ。窓からのぞめる眺望も抜群なので、ゆったり景色を見ながらの食事を楽しんで。テラス席はペット連れもOKです。
今回お話を伺ったのは、副社長の児玉さんとレストハウス部 部長の赤松さん。長門牧場では、現在、牛たちが食べる牧草を育て、牛を放牧する“循環型酪農計画”に取り組んでいるそう。「牛が食べる牧草を牛が出すたい肥で育てる計画を進めています。また、牛を見たいというお客さんも多いので、放牧した牛を遠くからでもながめられるようにできたらいいなと思っています」(児玉さん)。
あと2年で60周年を迎える長門牧場。春と秋、年2回イベントを開催するほか、夏休みシーズンは親子向けに「バター作り体験」なども実施しています。春夏はイベントが充実していますが、一年中営業しているので、人が多い夏より、これからの季節の方がゆっくり楽しめるかもしれませんね。
雄大な自然をながめ、ストレスなく愛情たっぷり育った牛から搾るおいしい乳製品を食べたら、なんだかこちらのストレスも解消された気分。そんな浄化作用も長門牧場にはあるのかもしれません。
■購入場所
長門牧場、県内の一部スーパーなど
■株式会社長門牧場
https://nagatofarm.com/