株式会社ナガノトマトが作る「シンシュウエナジー」とは?
『しあわせバイ信州運動』
県内産の農畜産物、お酒や味噌などの発酵食品、家具や衣類、調度品など。長野県で作られているさまざまなステキなモノたちを買って、長野県を元気にしよう!という取り組みです。合言葉は「#バイ信州」。
今回ご紹介する『Must-buy items』は、松本市にある株式会社ナガノトマトが作る「シンシュウエナジー」。
登山やマラソンをはじめ、瞬時にエネルギーが必要なスポーツなどのサポート補助食品として開発された商品です。
ナガノトマトなのにトマトジュースじゃないの? シンシュウエナジーって? と、興味津々の我々取材班。
松本市村井にある株式会社ナガノトマトの本社へ赴き、お話を伺ってきました。
長野県の自然を満喫できる趣味が高じて生まれた商品!?
「シンシュウエナジー」を開発したのは、商品開発部の菅野さん。趣味は山の中を走るアウトドアスポーツ、トレイルランニングです。
「2022年に転勤になり長野県に来ました。長野県は大好きで、トレイルランニングの大会や登山で訪れたこともあったので、信州に移住できたことは本当にうれしかったです」。
移りゆく山の景色、完走後の食事や温泉入浴、お土産選びなどを含め、多くの魅力がある登山やトレイルランニング。
「ある大会に参加したときに、頂上付近の一番きつい場所でりんごジュースの提供があったんです。それがすごくおいしくて。それまでは他社のエネルギー補給製品を利用していたんですが、正直おいしいと感じるものはあまりなく…。信州が味わえて、おいしいエネルギー補給ジェルがあればいいのになと思ったのが商品開発のはじまりでした」。
競技者が求めるリアルボイスを元に開発。パッケージにも注目!
エナジードリンクやエナジーセリーとは違う “エナジージェル”という商品。マラソンをやられている方にはメジャーなアイテムなのだと思いますが、今回はじめて出合い、その存在に驚きました(無知ですみません)。そしてコンパクトなサイズ感にさらにびっくり!
「ランナーは走りながら栄養を補給するので、できるだけ軽量であるのが望ましく、ポケットやスマホポーチなどに入るサイズであることが必須条件なんですよ。もちろん登山にもおすすめです」と菅野さん。
1パック40gとサイズはコンパクトですが、その中に106kcalのエネルギーがぎゅぎゅっと凝縮。
「信州産のリンゴ果汁、ゆっくり吸収されるので持続型スポーツなどに適しているといわれるパラチノースなどが原料です。濃縮ジェルタイプなのでスポーツ中でも食べやすく、固形物より速くエネルギーにかえてくれるんですよ」。
試食をさせていただいたところ、けっこうな糖度&濃度にさらにびっくり。このまま食べていいのでしょうか?
「運動中に食べるものなので、通常時に食べるにはちょっと味が濃いですよね。ご家庭で楽しんでいただく場合は、お湯でうすめていただいてもいいし、ヨーグルトに入れていただいたり、パンにぬっていただいたり、お酒で割っていただくのもおすすめです。リンゴ味なので万能にお楽しみいただけると思います」。
味はもちろん、飲みやすさ、パッケージなど何度も試作して改良を重ねたそう。
「試作品を大会へ持って行き実際に試してみて気づかされた点も多くありました」。
競技者でもある菅野さんのリアルな意見が反映された商品なだけに、購入者からの評判も上々。今後ますます、ニーズが高まっていくといえるでしょう。
そしてもう1つ、山好きの菅野さんのこだわりが反映されているのがパッケージデザイン。
「信州を代表する山々の実際の等高線が描かれているんですよ。ほら、ここに穂高岳があるんです」
遊び心満点のパッケージにも注目です!
持ち運びに便利なので災害用の非常食など用途多彩!
1957年設立、創業67年を迎えたナガノトマト。オリジナルブランドトマト「愛果(まなか)」を使用したジュースやケチャップをはじめ、なめ茸や万能調味料など、数多くの商品を開発しています。そして2024年、新たな試みである「シンシュウエナジー」が誕生。
「信州にはおいしい果物がたくさんあるのでフレーバーのレパートリーはどんどん増やしていければいいなと思っています。当社には「愛果(まなか)」というオリジナルブランドのトマトもあるので、ゆくゆくはトマト味にも挑戦してみたいですね」。
運動中のエネルギー補給はもちろん、濃縮されているのでいろいろな楽しみ方ができる「シンシュウエナジー」。コンパクトなので非常時、災害時のエネルギー補給として常備しておくのもおすすめです。
■購入場所
ナガノトマトオンラインショップ、アウトドアイベント会場など
■株式会社ナガノトマト
https://www.naganotomato.jp/