地域に愛されて半世紀以上になる「食堂」の特集。上田市から紹介するのは、創業61年になる真田町の『駅前食堂』。駅も線路も近くに見当たりませんが、この名で親しまれています。

昔ながらの食堂…かつてあった駅の名残り
昔ながらの食堂の雰囲気を残す店内。「50年前、当時うちの前に電車が走っていまして」と話すのは2代目の堀内幸孝さんです。50年以上さかのぼった昭和の時代、真田町には旧上田交通・真田傍陽線(1972年に廃線)が延びていました。食堂のすぐ前に駅があったことから「駅前食堂」と名付けたそうです。廃線になった後も、親しまれた店名はそのままにしてきました。

変わらぬ味 ラーメンともつ煮のセット「ぽっぽや定食」
名物メニューは、ラーメンともつ煮がセットになった「ぽっぽや定食」。しょう油ラーメンは初めて食べる人でも懐かしさを覚えるような味わい。みそ仕立てのもつ煮はやわらかく煮込まれています。



ボリュームもあって、お腹も満足。真田町に立ち寄ったら、その雰囲気も含めて味わたいメニューですね。
初代は97歳で現役! 3代に渡って受け継がれる味
食堂の味を守ってきたのは初代の典子さん。今年で97歳、なんと現役です! この日もラーメンを作っていました。3代目の亘さんは「昔ながらの味を守りつつ、また新しい味も入れて、これからも続けていければと思ってます」と話します。

かつて食堂の前を走っていた線路はもうありませんが、その記憶は店名と変わらぬ味の中に息づいています。

駅前食堂
場所 上田市真田町本原914-11
電話 0268-72-2535
時間 11:00~13:30/17:00~20:00
休み 日曜・祝日
場所 上田市真田町本原914-11
電話 0268-72-2535
時間 11:00~13:30/17:00~20:00
休み 日曜・祝日
