こだわりが生み出す絶品。今回は情熱と技が光る信州の「専門店グルメ」を紹介します。最初は、長野市役所の近くにあるビルに今年5月オープンした『洋食亭デミ』。その名のとおり、「デミグラスソース専門店」です。

ソースが〝主役〟の洋食メニュー
看板メニューは、約200グラムのチキンカツにデミグラスソースをたっぷりかけた「デミチキン」。ザクっとした衣で、柔らかいお肉のチキンカツも美味しいのですが、そこにデミグラスソースがコク、野菜の優しい甘さ、最後に酸味の爽やかさをプラス。絶妙な味わいになります。


野菜の旨味いかす 2日間煮込んだソース
ソースは地元の農家から仕入れた野菜をベースに、牛すじや牛骨などを合わせて2日間じっくり煮込んだもの。「とろみ」には小麦粉やコーンスターチを使うことが多いのですが、こちらは野菜ペーストを使用。「重いけど軽い仕上がりという、ちょっと矛盾した味わいを生み出しています」とオーナーの本郷さんは話します。

市内で複数の飲食店を経営する本郷さん。東京の名店で食べた『牛タンシチュー』の味が忘れられず、自分もデミグラスを使う店をと、思い立って開業しました。

ふわとろハンバーグと相性抜群
もう一つの人気メニューは「ハンバーグ・ソット」。ハンバーグ3つにデミグラスソースをかけたボリューミーなメニューです。ハンバーグは牛と豚の合挽きに、絹豆腐を加えてふわっと仕上げています。肉とデミグラスの旨味が溶け合い、相性抜群です。


本郷さんは「(味わいは)野菜によっても変わりますし、季節の移り変わりも含めて、いろんな姿のデミグラスを楽しんで」と話しています。
洋食亭 Demi(デミ)
場所 長野市鶴賀緑町1610-3 Mビル2階
電話 090-6902-3084
営業 ランチ11:30~14:30(14:00LO)
ディナー17:00~20:00(19:30LO)
休み 土・日曜