信州の郷土料理と言えば「おやき」が有名ですが、北信濃の夏の味と言えば「やたら」です。飯綱町では8月31日まで「やたら祭り」を開催中。町内16店舗で期間限定の「やたら」メニューが味わえます。参加店の一つ、『そば処 よこ亭』に行ってみました。
夏の味「やたら」とは
「やたら」は夏野菜や漬物を細かく刻んで混ぜ合わせた郷土料理。主役は伝統野菜の「ぼたんこしょう」です。唐辛子の一種で、さわやかな辛みが特徴。これにキュウリやナス、ミョウガ、味噌漬けなどを細かく刻み、混ぜ合わせて作ります。シャキシャキとした食感と辛味が夏にぴったりのご飯のお供です。

創作メニュー「ピリ辛やたら蕎麦」の魅力
『そば処 よこ亭』では、この「やたら」をそばと組み合わせた「ピリ辛やたら蕎麦」を提供中。地元産のソバの実を石臼で挽いたこだわりの手打ちそばの上に、たっぷりと「やたら」をのせています。冷たいそばとシャキシャキの「やたら」が夏にぴったり。そばのタレにも「ぼたんこしょう」の風味を移してあります。

鴨肉のカツと合わせた丼も
もう一つの注目メニューは、鴨肉のカツと「やたら」を組み合わせた「やたらかもかつ丼」。意外性のある一品ですが、スタッフの評判が良かったことからメニューに採用したそうです。

鴨肉の上品な脂の甘みと「やたら」のシャキシャキとした食感、辛味が調和。ご飯との相性も抜群。ミニそば付きでボリューム満点です。

今年で14回目を迎えた「やたら祭り」。イベントのおかげで、この時期は「やたら」を楽しみに来店する人が増えているそうです。北信濃の夏の味、食べ比べてみてはいかがでしょうか。
そば処 よこ亭
場所 飯綱町柳里847-3
電話 026-253-8287
時間 11:00〜17:00(LO16:30)
休み 水曜 ※8/13は営業