皆さん、「魔女」や「魔王」という言葉を聞いて、どんなイメージを持ちますか。怖い?それとも神秘的?
今回ご紹介するのは、不思議な名前が付いたパスタを提供しているイタリアンレストランの『トラットリア・ペペロッソ』。パスタセットにつく前菜も大人気のお店です。毛織華澄アナウンサーがナビゲートします。
夢が現実に 魔王と魔女のパスタ!
松本市征矢野にある『トラットリア・ペペロッソ』。
オーナーシェフの増田さんは、イタリア料理一筋40年以上。去年の春まで松本市内の別の場所でお店を開いていましたが、建物の老朽化により閉店。その後知り合いのお店を手伝っていた期間に、「魔王のパスタ」を思いつくキッカケがあったんだそうです。
「ある日、夢でカミさんと二人で魔女と魔王という名前のイタリアンのお店を始めたんです」と、シェフは笑顔で語ります。夢の中で見た光景が、現実のお店のコンセプトになったというのです。「魔王という名前を面白いから使おうと思って」と、その由来を明かしてくれました。
このユニークな発想から生まれたメニューが、」「魔女のパスタ」「悪魔のパスタ」「魔王のパスタ」。名前を聞いただけでドキドキしてしまいますが、実際の味は想像を超える美味しさなんです。
優しさ溢れる「魔王のパスタ」と大人気の前菜
「魔王のパスタ」とはシェフのおまかせパスタのこと。旬やその日の仕入れによって変わるメニューで、この日のメインは牡蠣。使うのは兵庫県産の「さこし牡蠣」で、1年という短期間で成長させる牡蠣は熱を加えても縮みにくいのだそうです。
このメインのパスタをいただく前に…セットではこんな豪華な前菜も楽しむことができるんです!
和牛のローストビーフにまぐろのカルパッチョ、さらに、オリーブオイルで炒めた、さこし牡蠣のアヒージョ風が並びます。
この前菜を楽しみにしてくるお客さんも多いのだそう。それぞれが味わい深く、パスタを待つ時間を彩ります。
そしていよいよ、「魔王のパスタ」の登場です!
牡蠣を前に目を輝かせる毛織アナ。シェフの説明によると、このパスタにはオリジナルの生パスタを使用しているそうです。「今まで食べていたパスタと全然違います」と、その食感の違いに驚きの声が上がります。
9割のセモリナ粉と1割の長野県産小麦、卵は使わないオリジナルパスタ。
卵アレルギーの人も食べられるようにと、業者に頼んで特別に作ってもらったそうです。
実際に口にしてみると、「もちっというのもあるんですけど、程よい弾力があって、しっかりと食べ応えがあります」と、その独特の食感に感動の声が。そして、牡蠣とクリームの絶妙なバランス。「海のミルクが入ってますね。クリームに負けてないというか、程よい磯の香りが鼻から抜けて」と、複雑な味わいに舌鼓を打ちます。
毛織アナの「魔王、優しいですね」という感想に、シェフの増田さんは「この優しさっていうのは作る人の性格とか、火の入れ具合とか、そういうので出てきますね」と、料理人の腕前だけでなく、人柄までもが料理に反映されることを冗談交じりに教えてくれました。
「魔女のパスタ」にかかる真っ黒のソースの正体は
続いて運ばれてきたのは「魔女のパスタ」。
「こ、これは…見た目すごいインパクトがありますね!」と毛織アナが驚くのは無理もない、赤いパスタの上には真っ黒なソースが。このソースの正体はイカスミ。
赤いトマトソースパスタのの上にイカスミ、一見アクが強そうですが…
毛織アナ「え、さわやか!イカスミのほどよい磯の香利を感じつつトマトの酸味も効いていますね。見た目から濃厚な味かと思えば、以外にもさっぱりと食べやすい味です。」
このお店じゃないと楽しめないパスタ、楽しめない空気がある、不思議で素敵なお店。ぜひランチに訪れてみてくださいね!
【住所】松本市征矢野2-12-48
【営業】11:30~13:30(LO)/17:30~20:30(LO)
【電話】080-5141-6817
【休み】水曜
※事前予約の上ご来店ください