長野県中野市の国道19号沿いにある名物食堂「お食事処 山どり」。半世紀近く愛され続けてきたこの店で、親子二代にわたる絶品グルメの数々を堪があると聞いて駆けつけましたよ。
先代から引き継がれた伝統の味と、新たな挑戦の味とはなにか?セバスチャン原田こと、はっちゃんが取材してきましたよ!
伝説の一枚唐揚げ、その秘密に迫る
「山どり」と言えば、まず語らねばならないのが看板メニューの唐揚げ定食です。
一般的な丸い形状ではなく、一枚肉を使った独特の唐揚げが特徴です。「これはもう先代の時からずっと一番人気ですね」と二代目店主の田中崇志(たかし)さんは語ります。
はっちゃん「唐揚げって普通、何個って数えると思うんですけど…これは『枚』ですね!はじめて枚で数える唐揚げにであいました!」
実際に口にすると、その美味しさに驚かされます。
噛んだ瞬間、肉汁が口の中に広がり、肉の旨味と甘みが強く感じられます。さらに、奥から微かな酸味も感じられ、後味はさっぱり。
一枚肉ならではの柔らかさも格別で、まさに中野市の名物と呼ぶにふさわしい一品です。
新たな挑戦、山どりならではの「ラーメン」誕生
店を引き継いで約1年、店主の崇志さんが挑戦したのが、山どりならではのラーメンの開発でした。
もともと崇志さんは、「ゆいが総本店」をはじめとする人気ラーメン店を経営する「ゆいがグループ」の会長であり、今回「山どり」を継ぐにあたり、山どりならではの専用ラーメンの開発に乗り出しました。
できあがったラーメンは、「豚骨」と「煮干し」のダブルスープが特徴。醤油と出汁の優しい味わいと、奥から感じる力強さのバランスが絶妙です。チャーシューを多めに入れることで、最後までまろやかな美味しさを楽しめるよう工夫されています。
親子の絆が生み出す、新旧の名物
「山どり」の魅力は、単に料理の美味しさだけではありません。先代が築き上げた伝統を守りつつ、新しい挑戦を続ける親子の姿勢こそが、この店の真の魅力なのです。
「この店がなくなることが一番嫌だった」という思いから店を引き継いだ現店主。
その結果、唐揚げとラーメンが並ぶ二大看板メニューが誕生しました。
「この地域に愛される店にしていけたら」という店主の言葉には、先代への敬意と未来への希望が込められています。
長年愛され続けてきた「山どり」。その味と想いは、これからも中野市の人々の胃袋と心を満たし続けることでしょう。皆さんもぜひ、親子の絆が生み出す絶品グルメを味わいに訪れてみてはいかがでしょうか。
【住所】中野市江部1367-1
【電話】0269-23-0888
【営業】11:30~15:00(LO 14:30)
17:30~21:00(LO 20:30)
【休み】火曜