善光寺平を中心にひろがる”ながの”地域は、長野県を代表するくだものの産地です。この”ながの”地域が誇る夏の宝石、川中島白桃。その甘い香りに誘われ、長野市篠ノ井の果樹園を訪れました。約50年前に偶然誕生したというこの品種、今や長野県を代表する桃ですよね。収穫の最盛期を迎えた畑で、その魅力に迫ります!
偶然が生んだ長野代表、川中島白桃
川中島白桃は、その名の通りここ川中島で誕生しました。約50年前、偶然の産物として生まれたこの品種は、今では長野県を代表する桃の一つとなっています。桃の中では晩成種の一つで、8月上旬から旬を迎えています。
犀川と千曲川に挟まれた肥沃な土地が、川中島で桃づくりが盛んな理由なのだとか。園主の橘田龍一さん曰く、今年は春~夏にかけて天候に恵まれて、出来具合はとても良いとのことです!
桃栽培の秘密のシート
桃の栽培には、様々な工夫が凝らされているんですよ。畑を歩くと、桃の木の下に白いシートが敷かれているのが目に入ります。突然ですがここでクイズです!このシートには重要な役割があるのですが、一体何でしょうか?
答えは「桃を収穫したらすぐに座って食べられるようになっているレジャーシート」…ではありませんよ!
実はこのシート、桃の実を均等に色付かせるためのもので、地面からの反射光を利用して桃全体に光が当たるようにしているんです。
川中島白桃を味わうコツ
川中島白桃を美味しく食べるコツも伺いました。まずは全体的に赤く色付いていることはマスト条件。さらに縫合線(ほうごうせん)と呼ばれる割れ目の線までしっかり赤く、実がぷっくりしているのが美味しい桃の見極め方なのだとか!
川中島白桃は、果汁は少なめですが全体的に甘味が強く、日持ちも良いのが特徴。食べる直前に氷水で軽く冷やすと、より美味しくいただけるそうです。ご家庭で是非お試しあれ!