長野市川中島町にあった「ラーメンショップ城門」。県道77号線沿い、今は写真スタジオや某大型書店があるあたりに存在し、2010年代初頭に閉店するまで30年以上に渡って愛された町中華です。そんな地域密着型の人気店ですから、同地域に住む30代以上の人なら一度は足を運んだことがあるのではないでしょうか?
かくいう私もそのひとりで、特にその記憶が色濃い理由は、同店のファミリー利用率の高さじゃないかと思っています。
決して尖(とが)らず、老若男女、誰が食べてもド安定のおいしさだから、ファミリー層はみんな大好き。ご多分に漏れず我が家の両親や祖父母も好きで、「夜は城門で外食」なんて日はしょっちゅう。すると、子どもながらに城門はスペシャルな場所という感情が芽生え、当時、口にしたメニューも驚くほど神格化していきます。
大人になり、親となった今、城門の味が無性に恋しい!
そんな折、「城門のメニューが川中島駅前の『やきとり義経』で食べられる」という噂を耳にしました。早速店舗に足を運び、メニューに目を通すと、たしかに“城門”の文字が。
聞くと、城門のメニューを手掛けるのは、「城門」元店主の佐藤さん。継承されたレシピではなく、本人が作っているからこそ、当時のままの味が再現できるんですね。
こうして約20年ぶりに思い出の味との再開を果たすことができました。
現在「やきとり義経」で提供されている城門のメニューは「城門ラーメン(普通)」(549円)「城門あんかけ焼きそば」(682円)「城門手作りギョーザ」(396円)の3種類。とはいえ、やはり主役は焼き鳥です。特にオーナーの田中さんが焼く「ささみ四種」(各250円)は超が付く人気商品。
ちなみに、田中さんと佐藤さんは中高の同級生。じつは田中さんは城門でのバイト歴があり、メニューに対しての想いも人一倍強かったのだそう。
城門と聞いて「あ、懐かしい!」って思った人はぜひ、足を運んでみてください。(編集部・馬場)
●住所
長野県長野市川中島町上氷鉋1352-3
●電話番号
026-274-5047
●営業時間
17時30分~23時30分(22時30分LO)、日曜、祝日16時~21時(20時LO)
●定休日
月曜、第1・3火曜