北海道に次いで全国2位の温泉地を誇る長野県。数多くの温泉街の中でも山ノ内町の湯田中渋温泉郷は、歴史趣が感じられる観光スポットとして人気です。
特に最近、このエリアは緻密な線描を軸に独自の世界観を描く画家Rio.nakanoさんが手掛ける壁画アートが新たな彩りをもたらしています。作品は、2023 年から2024年にかけて湯田中渋温泉郷やその周辺の住宅地に描かれ、現在7作品が街中に点在。細かな線で繊細に描かれているにもかかわらず、温泉に入るサルとして有名なニホンザルや広大な敷地と天然のパウダースノーが自慢の志賀高原、りんごなど山ノ内の魅力を見事に捉えてダイナミックに表現しています。
アーティストのRioさんに最初に依頼をしたのは、ベルギー出身のフレッドさん。出会いはフレッドさんが勤めていたスキー場の事業計画。「つまらないと思っていた壁が素晴らしい作品になりました。 “トリックアート”が施されていてとても気に入っています!」とフレッドさん。
カフェをはじめた際にインパクトをつけたいと思い、看板も兼ねて依頼。「カフェはちょうど1周年を迎えます。ロサンゼルスの特徴と地元の特徴が絶妙に混ざっている上に、繊細でジッと眺めていられます。“隠れ〇ッキー”もいるんですよ!」と「RiverFront Café&Bar」代表の山口さん。
フレッドさん宅の壁画をみて、「渋温泉を賑やかすには壁画がいいのではないか」と思い依頼。「川沿いの入口の方は写真映えするスポットがあまりなかったのですが、スポットが増え壁画を撮影する外国の方を見かけるようになりました!かどやといえばあの壁画がある旅館ね、と覚えていただけるようにこれからも営業していきたいです。」と「渋温泉かどや」スタッフの石坂さん。
壁画アートが描かれた旅館「渋温泉 かどや」や「おもだかホテル」は温泉街を散策しながら、間近で見学することが可能。ほかの作品も住民や近隣の人々に迷惑がかからない範囲での見学は可能です。これからの季節、山ノ内町を訪れる際はウィンタースポーツや温泉にアート鑑賞を組み合わせてみるのはいかが。
●住所
長野県下高井郡山ノ内町内
●備考
住民や近隣の方々の迷惑にならないようご配慮ください