須坂市の『玉林餅菓子店』 やわらかい「お餅」と、雑味のない「あんこ」の甘さが絶妙な名店@長野県須坂市

以前よりその評判を耳にしていた、須坂市にある『玉林(たまばやし)餅菓子店』。大通りから一本入った通り沿いにあり駐車場が無い立地ながら、訪れるお客さんが後を絶たず、繁忙期には昼過ぎに売り切れてしまうという人気のお店です。

たまたま近くに行く予定があったため「今日がチャンス!」と足を延ばし、「草大福」「かしわ餅」を購入したのがつい先日。「うわ~おいしい…」という感動が忘れられず、今回取材をお願いしました。

創業から約70年 3代目になった今もレシピは変わらない

『玉林餅菓子店』が創業したのは昭和31年(1956年)。来年で創業から70年を迎えます。初代店主が須坂市の別の場所で餅菓子の専門店として開業しました。現在は3代目となり、開業当時とほとんど変わらない製法で、初代からの味を守り続けています。

お店には「豆大福」や「みたらし団子」などの定番や、「かしわ餅」や「草大福」などの季節の餅菓子に加え、名物でもある「笹巻道明寺」や「あんドーナツ」、「おやき」が並びます。

創業当時から製法がほとんど変わらない餅菓子たち。

草大福(170円)、豆大福(170円)

私の一推しがこの大福。触ると簡単にかたちが変わるくらいやわらかいお餅に、雑味のないつぶあんが包まれた大福をほうばれば、たちまちファンになってしまうこと間違いなし。

かしわ餅(170円)

3月~6月頃まで出るという「かしわ餅」は、こしあんとみそあん(餅が薄紅色)の2種類。この日は10時過ぎに取材に訪れたにもかかわらず、みそあんはすでに売り切れ。

左からみたらしだんご、あんだんご、くるみだんご(各120円)

一番人気の「みたらし団子」と、「あん」「くるみ」。くるみのファンも多いそう。串団子はこの3種類です。

紅梅餅(すあま)(140円)

定番の「紅梅餅(すあま)」もおすすめ。老若男女問わず愛されるシンプルな餅菓子です。

他にも1月中旬~3月に発売される「うぐいす餅」や「桜餅」、夏には「わらび餅」「わらびまんじゅう」、お彼岸には「おはぎ」も販売されます。特に「うぐいす餅」、「いちご入りの桜餅」が人気で、毎年のようにリピートするお客さんも多いそう。

2代目が生み出した「笹巻道明寺」は店の看板商品に

先代でもある2代目は、餅菓子以外にも「笹巻道明寺」、「あんドーナツ」、「おやき」などの商品を開発。道明寺粉ではなくおこわを使った「笹巻道明寺」は玉林餅菓子店の名物となり、遠方からも買いに来るファンもいる人気商品です。

笹巻道明寺(170円)

ほんのり塩味がついたおこわに、甘いつぶあんの組み合わせがたまりません。ひとつでしっかりとお腹にたまるのもうれしい。

こちらも人気の「あんドーナツ」。しっかりと食べ応えがあり、おやつにぴったりです。

あんドーナツ(140円)

おやきも人気商品のひとつ。「やさい」「野沢菜」「きのこ」「にらキャベツ」「なす」「あずき」の6種類が揃います。

おやき(各170円)

暑い日には冷やした「わらび餅」でひんやり

5月から販売が始まった「わらび餅」は、ぷるぷるの食感がたまらない一品。冷やしてから食べるのがおすすめです。

わらび餅(180円)

また少し変わった「わらびまんじゅう」も人気。マスカルポーネチーズをこし餡で包み、わらび餅の生地でおまんじゅうにしており、もちっとしたティラミスのようでとてもおいしい!冷凍での販売となり、4~5時間ほど自然解凍してからいただきます。

わらびまんじゅう(230円)

売り切れないうちに、早めにでかけよう!

和菓子店の包み紙が好きなのは私だけではないはず。この包みを手に持ちわくわくしながら帰宅するのも、楽しみのひとつです。

ほとんどの商品の消費期限は「当日中」。「わらびまんじゅう」は冷凍での販売となり、すぐに冷凍庫に入れればストックしておくこともできますよ。

予約で購入できるお赤飯。栗赤飯や五目おこわにも変更可能です。

老舗の和菓子店の多い須坂の町で、創業時からの味を守り続ける『玉林餅菓子店』。お花見シーズンやGW、お盆やお彼岸には、早々にすべての商品が売り切れてしまう日もあるのだそう。
お目当ての商品があるなら、午前中の早いうちに訪問するのが正解。須坂を訪れる際にはぜひ立ち寄ってほしい名店です!

玉林(たまばやし)餅菓子店
住所:須坂市須坂上中町184
電話番号:026-245-1149
営業時間:8時~17時(売り切れ次第終了)
休み:木曜日
駐車場:なし
X:https://x.com/tamamochiya


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