飯田市のラーメン店「ふたつ矢」は、10時間以上炊いて作る豚骨ベースの濃厚スープと自家製麺にこだわる本格派。そんな店がこの夏、季節限定で提供するのが、巨大なナスを使ったメニューです。

天龍村特産の巨大ナス「ていざなす」
一般的なナスが小さく見える「ていざなす」。30㎝以上にもなる天竜村特産の伝統野菜です。皮が柔らかく、甘みが強く、えぐみも少ないのが特徴です。

「ていざなす涼麺」の美味しさの秘密
その巨大ナスを惜しげもなく使ったのが「ていざなすの涼麺」(8月17日まで)。冷たい鶏ガラスープに合わせた自家製の中太麺。そこに「ていざなす」を贅沢に使った二つの調理法で提供しています。

一つは、素揚げした「ていざなす」。低温で5分ほど揚げることで旨味を閉じ込め、氷水で冷やした後に皮をむいて大振りにカットしたものをトッピングします。味付けは一切せず、ナス本来の甘みを活かしています。もう一つは、生の「ていざなす」をカットして、オクラやキュウリなどの夏野菜と共に昆布だしで和えたもの。

驚くほど甘く、柔らかさも格別。ナスが主役の夏にぴったりのラーメンに仕上がっています。伝統野菜へのこだわりと店の理念
「ふたつ矢」では、これまでにも天龍村の「十久保南蛮」や飯田市の「千代ネギ」といった地元の伝統野菜を使ったメニューを提供してきました。「地元の皆さんと、遠くから来られたお客様にも、こういった地域の食材があるんだというのを知ってもらいたくて」と話す店主。これからも地元の食材を活かしたメニューが生まれそうです。

らーめん ふたつ矢
場所 飯田市上郷飯沼2234-5
電話 0265-48-0783
時間 10:30~22:00