諏訪湖の夏の夜を彩る「サマーナイト花火」。今年も7月25日から8月24日にかけて、毎晩(8月15日を除く)打ち上げられ、市民や観光客を楽しませています。その花火に合わせて、「湖上ビアガーデン」の営業が始まりました。手がけているのは、鮮魚卸の「丸松水産」(下諏訪町)。好評の理由、始めた背景などを取材しました。
花火を見ながら、海の幸を味わう 桟橋のビアガーデン
7月25日に始まった「諏訪湖サマーナイト花火」。地元の温泉旅館組合が毎年実施している「夏の風物詩」で、期間中はほぼ毎晩、夜8時半から約500発が夜空を彩ります。それに合わせて、今年から営業しているのが「丸松湖上ビアガーデン」。普段、使われていない桟橋を活用して設置されてます。

「つまみ」は新鮮な魚介類。不定期ですが、マグロの解体ショーも目の前で楽しめます。手がけるのは下諏訪町の鮮魚卸『丸松水産』。松浦志保社長は「(魚を)より楽しく食べられる場所と、諏訪湖もあって、花火という資源もあるので、より生かすためにと、湖上でのビアガーデンを始めた」と話します。

中部横断自動車道で新鮮な海の幸を信州へ
松浦社長は静岡出身。地元の市場で仲卸をしてきましたが、信州は鮮魚の需要が高いと見て、2015年に下諏訪町で『丸松水産』を開業しました。毎日の仕入れには中部横断自動車道を活用。2021年に山梨・静岡間約74キロが開通し、静岡市の市場から下諏訪の店までは約2時間程度となり、この「時短効果」を生かし、中南信だけでなく東信エリアにも取引先を広げています。

さらに2024年4月からは「ランチ営業」も始めました。朝、仕入れた新鮮な魚を昼に提供。刺身や桜エビのかき揚げが好評です。

次の一手は「湖上ビアガーデン」
ランチ営業も軌道に乗り、「夏の観光シーズンにもっと客を呼び込めないか」と考えた松浦社長。次の一手に考えたのが諏訪湖の「サマーナイト花火」に合わせたビアガーデンでした。もちろん「売り」は、その日の朝、静岡で仕入れた新鮮な魚介類です。



営業初日、客の前に現れたのは重さ60キロの「本マグロ」。松浦社長お得意の解体ショーが始まりました。目の前でさばき、脂の乗り具合を見てもらいます。


「さばきたて」の刺身を食べた客は「めゃくちゃ、うまいね」と笑顔。「地元なんだけどね、旅行に来たような気分」「夜景もきれいで、涼しくて、最高ですね」などの声も聞かれました。


地域の魅力も生かしながら
花火が始まると客はテラス席へ。「特等席みたいな感じ。特別感があってよかった」と眺めも好評です。「丸松湖上ビアガーデン」の営業は8月24日まで。8月14日、15日を除いて、毎日午後6時から9時まで営業します。マグロの解体ショーは不定期開催で、インスタグラムで告知するということです。

松浦社長は「魚の卸をやっていることもあり、その強みを生かし、花火などの諏訪の持っている魅力と合わせて、いいものをつくりたい。全国から諏訪湖に来ていただければ」と話しています。
場所 ウィンドウェーブ桟橋 長野県諏訪市湖岸通り5丁目2−670−213
電話 080−4214−0313 ※予約はインスタグラムのDMまたは 公式LINEでも可能
営業 8月24日まで・18時〜21時(8月14日、15日は休み)
入場料 大人:2500円(1ドリンク付き)
中人:1500円 (中学・高校生 1ドリンク付き)
小人:1000円(小学生 1ドリンク付き)
乳幼児:0円
テラス席 5000円(2〜4名) 限定2席 ※雨天時は使用不可
カップル席SP 3000円(2名) 限定5席 ※雨天時使用不可